ウイルスの特徴
ノロウイルス
人に感染すると、ウイルス性胃腸炎を引き起こし、おう吐、下痢、腹痛などを起こします。
ノロウイルスは、手指や食品などを介して、口から感染をし、人の腸管で増殖をします。
ノロウイルスは、一年を通じて発生しており、特に冬場に流行する感染症です。
保育園、学校、福祉施設などで発生した場合は、集団発生につながることがありますので注意しましょう。
新型コロナウイルス
新種のコロナウイルスによって引き起こされる感染症です。
最もよくある症状:発熱、空咳、倦怠感
時折みられる症状:痛み、喉の痛み、下痢、結膜炎、頭痛、味覚または嗅覚の消失、皮膚の発疹、または手足の指の変色
新型コロナウイルスの感染経路は、「飛沫感染」と「接触感染」と言われます。
「飛沫感染」・・・主に感染者による咳やくしゃみ、または息を吐いた時にでる「飛沫」を通じて感染すると言われています。
「接触感染」・・・ドアノブなどに付着したウイルスが物から人へ人から物へと拡がって、目や口の粘膜などから感染を広げていくと言われてます。ある社員寮の新型コロナウイルス集団感染は、洗面所の蛇口に付着した唾液が原因で集団感染が起こったと言われています。
コロナウイルス
「風邪のウイルス4種類」と、「重症肺炎ウイルス2種類」が知られています。
ヒトに日常的に感染する4種類のコロナウイルス
HCoV-229E、HCoV-OC43、HCoV-NL63、HCoV-HKU1
多くの感染者は軽症ですが、高熱を引き起こすこともある風邪ウイルスです。
ほとんどの子供は6歳までに感染を経験すると言われています。
動物から感染する重症肺炎ウイルス2種類
SARS-CoV
野生のコウモリのコロナウイルスが人の体内に感染をし、重度の肺炎を引き起こすようになったと考えられています。2002年に中国の広東省で発生し、2003年7月までの間に30を超える国や地域に拡大しました。
MERS-CoV
ヒトコブラクダに風邪症状を引き起こすウイルスが、人に感染すると重症肺炎を引き起こすと考えられています。
パルボウイルス
パルボウイルスは自然界に存在するウイルスの中でも最も小さい部類です。
エンベロープは持ちません。
パルボウイルスは、多くの場合は自身と関連性のある種の動物にしか感染しないと言われており、犬パルボウイルスであれば、イヌ、オオカミ、キツネなどには感染はしますが、ネコやヒトには感染しません。
犬パルボウィルスは、環境中でも数ヶ月間生存するほど感染力が強く、感染すると激しい嘔吐や下痢を引き起こす病気です。周囲の免疫力のない子犬が感染し発症した場合に重篤となることが多いので注意が必要です。